扶養から外れて社保に入るべきなのか?

こんにちは。
先日、自宅マンションのエレベーターが故障していたので、最悪だなと思ったのですが、同じマンションの人達と階段で汗だくですれ違うたびに、お互い苦笑いする感じが、なんか楽しかったなーと思うFP大谷です。

さて、先日お会いしたご夫婦から、「奥さんがパートで扶養の範囲内を意識して働いている。会社から、もう社保加入してガッツリ働かない?って言われたけど、どっちがいいですか?」と相談されました。

この質問は結構多いので、一回話しておこうと思います。

今回の私の最終的なアドバイスはこちらです。

今より長い時間働く。この事が負担にならないなら社保加入してガッツリ働きましょう。
ただ、やりたかった事、なりたかった者、それを一回考えましょう。

ちょっと意味わからないと思うので、説明をしていきたいと思います。

社会保険料で手取りが減るという考え

この質問をしてくる人が1番言いたいことは、給料が上がっても社会保険が引かれてしまうなら、結局手取りが少なくなる。

長時間働いてクタクタになって、受け取れる金額が減るなんて、そんなのはバカらしい。だから社会保険料が引かれても手取りが増えるのはいくらなの?その金額のために私はどれぐらい働くの?ってことです。

この質問にたいして、引かれる社会保険料以上に収入を上げればいいんです。という答えが意外にも多いのですが、その考えはちょっと待ってください。

社会保険料の金額は収入の約15%です。
なので例えば毎月の給料が100,000円だったら、100,000円の約15%で約15,000円が社会保険料です。

総支給額の100,000円から社会保険料15,000円を引くので手取りは約85,000円ということになります。
(本当は平均報酬月額から等級表に当てはめるんですけど、今は簡単に15%で話ますね)

では、社会保険に入らなくて済む総支給額は87,999円までです。88,000円以上の収入になるとパートでもアルバイトでも社会保険が引かれてしまいます。
(学生さんは大丈夫だよ。安心してガッツリ働いてね)

では、これを比べてみましょう。
総支給額100,000円の手取りは85,000円。
総支給87,999円の手取りは87,999円。

どうやら、これを見ると約100,000円以上は稼がないと、手取りが減るということが分かったわけですね。
でもこれを損をしていると言ってしまうのは雑過ぎます。
(2,999円多いとか、細かいところは多めにみてください)

よく考えてみてください。おかしくないですか?
社会保険に入ったら損する88,000円〜約100,000の人って、なんのために働いてるの?ってなりますよね。

社会保険の対価

次に整理しなきゃいけないのが、社会保険の内容ですね。
社会保険とは下の3つをまとめて社会保険と言います。

・厚生年金
・健康保険
・介護保険

注目してほしいのは厚生年金です。
他の2つは、今はとりあえず置いておきましょう。

もうみんなご存知だと思いますが、厚生年金というのは将来もらえる年金のことで、社会保険に入っている人しかもらえません。

つまり、先ほど計算して出てきた、この2つ。
総支給額100,000円から社会保険料15,000円が引かれて手取り85,000円。
総支給87,999円の手取り87,999円。

手取りは変わらないけど、上の人は将来厚生年金がもらえて、下の人は将来厚生年金はもらえない。って言う、かなり大きな違いがあるんです。

ちなみに総支給額100,000円の人が、30年間社会保険に加入していたら、将来厚生年金から年間約20万円の年金が、毎年もらえます。

65歳から年金スタートして、90歳まで生きたとしたら。
20万円×25年間で500万円です。
トータル500万円、将来の年金が変わります。

最近は100歳近くまで生きる人もいますからね。
なかなかの年金額を人生最後に回収していくという強者達です。

将来回収タイプか今を生きるタイプか

こんな感じで、将来回収できると考えるので、損をしているという表現は私はしません。

でも少なくとも、88,000〜約100,000円ぐらいの収入だと、手取りが今より減ってしまう可能性は高いですから、ちょっと今の生活だと1〜2万円でも手取りが減るのはキツいよ。って人は気をつけた方が良いラインです。

得るものをお金だけで考えない

働く時間を増やすということは、それなりに会社も期待をしてくれてたりします。リーダーだったり、新しい仕事だったり、新しいステップを提案されることもあるでしょう。

これが嬉しい人もいれば、苦痛な人もいるってことを考えておいていただいて、自分はどっちのタイプなのか、自分と向き合ってみてください。

手取りが多少減るとか、年金がそこそこ増えるとか、それはまぁ割と些細なことです。(なんとでもなってしまうような額です。)
それよりも1度きりの人生、今しか無い時間。それがあなたにとって苦痛な時間になるのならそれはよくありません。

逆にバリバリ働けることに喜びを感じるなら、同じ会社でいいのか?という話にもなってきます。

やりたかったけど諦めた仕事ってありませんでしたか?
なりたかったけど諦めた夢ってありませんでしたか?

今回、長い時間働くことを前向きに考えられているのであれば、理想の仕事や夢に再度向き合うことができるかもしれません。

これは今の仕事がダメだと言っているわけではなくて、視野を広げて考えてみてね。というお話しです。
今の会社で思い切って正社員を目指してみても良いと思いますし、別途副業をしてみてもいいと思います。

今はそういう時代です。私達は75歳でも仕事をしている可能性があります。社保に入るのか入らないのかという問題だけでなく、自分がどうやって歳を重ねていきたいのか。考えるきっかけにしてみてほしいなと思います。

これは私の考え方で、一般的なFPの先輩方と比べると、ちょっと変かもしれませんが、ここは譲れないポイントなのです。自分の時間を差し出す対価が、年金とか手取り額とか、それだけで良いのかなと思ってしまうのです。

社保を進めたら独立されて、きっかけをくれてありがとうって最後にお礼を言われた!って言ってる社長さんがいましたが、すごく嬉しそうで、私も嬉しく感じました。笑

以上、今回は社会保険に入るべきかというテーマでした。

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